febi（フェビ）

ドイツの小さな町エンネペタル。フェルディナント・ダニエル・ビルクシュタインは、父親と共同で「フェルディナント・ビルクシュタイン」という名前の会社を設立しました。当初は鉄工業向けの特殊工具や装置を製造していました。

1880年から、事業の中核はねじ、ナット、特殊部品の旋盤加工製造に移行しました。この時期に培った精密な金属加工技術が、後の自動車産業参入の基盤となります。

自動車産業の台頭とともに、サプライヤー事業へと戦略的な方向転換を行いました。1921年に特許取得した「febiスプリングボルト」がベルリンの自動車ショーで発表され、自動車業界に参入する画期的な製品となりました。

1923年に商標「Febi」（現在の「febi」）がライヒ特許庁に登録されました。これにより、現在まで続くfebiブランドが正式に誕生し、その後数年間で製品ラインナップが大幅に拡大されました。

1951年にトラック向けスペアパーツの製造を開始し、事業領域を乗用車から商用車へと拡大しました。また、キングピン用の修理キットの開発・販売も本格化させました。

2012年から、febiはbilstein groupの一部として、SWAG、Blue Printブランドと並ぶ主要ブランドの一つとなりました。これにより、世界的な自動車部品サプライヤーとしての地位をさらに確固たるものにしました。

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現在、febiは電気自動車や水素燃料電池車向けの部品開発に力を入れています。175年以上に培ってきた技術力と経験を生かし、電動化時代における自動車部品のリーディングカンパニーを目指しています。