目次
準備作業
STEP
フロントユニットアンダーガード脱着/交換
- すべてのボルトを外します。
- ユニット アンダー ガードを取り外します。
ポイント
- ユニットアンダーガードが正しく取り付けられているか確認しましょう。
STEP
電動ステアリングギアボックス (EPS) をズラす(取り外さない)
ポイント
- 作業を開始する前にホイールアライメントを実施しなくてもよいよう、フロントアクスルキャリア ②に対するステアリング ギア ボックス ①の位置に以下のように印を付けておきましょう。
- 前のボルト締付け部 (左および右) に幅の広い白い線を引く
- その上に黒色の薄いマーク③を付ける
- ボルト①を緩め、スタビライザー②をフロント アクスル キャリアから吊下げます。
横にスクロール
タイプ | ボルト | 締め付けに関する規定 | 大きさ |
---|---|---|---|
F01 / F02 / F03 / F04 / F06 / F07 / F10 /F11 / F12 / F13 / F18 | M12 | ボルトを新品に交換する | 100Nm |
F03 | M14 | ボルトを新品に交換する | 165Nm |
F25 / F26 | M10 | – | 56Nm |
- コネクター①をロック解除し、離します。
- ボルト①を外します。
- ホルダー②をラインと共に脇へ置きます。
横にスクロール
タイプ | ボルト | 締め付けに関する規定 | 大きさ |
---|---|---|---|
F01 / F02 / F04 / F06 / F07 / F10 /F11 / F12 / F13 / F18 | – | – | 8Nm |
- ボルト①を外し、ステアリングギアボックスをズラします。
横にスクロール
タイプ | ボルト | 締め付けに関する規定 | 大きさ |
---|---|---|---|
F01 / F02 / F04 / F06 / F07 / F10 / F11 / F12 / F13 / F18 | M12 | ボルトを新品に交換する | 締付けトルク:100Nm ローテーションアングル:90 ° |
F01 / F02 / F07 / F10 / F11 / F12 / F13,4輪駆動 | M14 | ボルトとナットを新品に交換する | 締付けトルク:100Nm ローテーションアングル:105 ° |
F03 | M14 | – | 165Nm |
F25 / F26 | M12 | – | 100Nm |
F15 / F16 / F85 / F86 | M10 | ボルトを新品に交換する | 締付けトルク:24Nm 全てのボルトを再び緩める:90° 締付けトルク:56Nm 回転角度:90° |
ポイント
- 取り付けの際、ステアリングギアボックスをズラす前にフロントアクスル キャリアに付けたマークと再び合うように注意しましょう。
- ボルト①を新品に交換します。
- ステアリングギアボックスをワイアハーネスと共に下方にズラします。
- 取外しの際、電気ステアリングギアボックス(EPS)のコネクター①を損傷しないように気を付けましょう。
STEP
ファンシュラウド(電動ファンを含む)の脱着/交換
- ファンシュラウドのボルト①を外します。
- チャージエアガイド②をファンシュラウドから外します。
横にスクロール
タイプ | ボルト | 値 | 単位 |
---|---|---|---|
N55 / N55 Hybrid | – | – | 5Nm |
- 右ファンシュラウドのコネクター①のロックを外し、抜きます。
- ファンシュラウド①の左右のクランプ②を外し、上方へ引き抜いて取り外します。
ポイント
- ホールドプレート①下部をモジュールキャリアに挿入します。
本作業
クーラントポンプの脱着/交換
- クーラントホース①を外します。
横にスクロール
タイプ | ボルト | 値 | 単位 |
---|---|---|---|
N55 | L42-48 | ホースクランプ | 3Nm |
ポイント
- ホースクランプの取付け位置を確認しましょう。
横にスクロール
タイプ | ボルト | 値 | 単位 |
---|---|---|---|
N55 | L42-48 | – | 3Nm |
- 組立て方法を確認します。
ポイント
- ホース クランプ①をマークの付いた範囲の中央に取り付けましょう。
- ボルト①を外します。
横にスクロール
タイプ | ボルト | 値 | 単位 |
---|---|---|---|
N55 | M8 x 27 | ボルトを交換する ネジ山の修理は必ず Alu‐Heli‐Coil を使用する 締付けトルクとトルクアングルを必ず守る | 締付けトルク:10Nm トルクアングル:90 ° |
ポイント
- ボルト①を交換します。
- ケーブル①をホルダーから外します。
- ボルト②を外します。
横にスクロール
タイプ | ボルト | 値 | 単位 |
---|---|---|---|
N55 | M8 x 27 | ボルトを交換する ネジ山の修理は必ず Alu‐Heli‐Coil を使用する 締付けトルクとトルクアングルを必ず守る | 締付けトルク:10Nm トルクアングル:90 ° |
ポイント
- 電動ウォーター ポンプを再使用する場合は、破断トルクのため、スパイダーホィールでポンプを1回転させます。
- エンジンを元通りにします。
- エア抜き規定を必ず守りましょう。
仕上げ作業
STEP
冷却システムをエア抜きし、漏れを点検する
- 補給時のみ必ず規定のクーラントを使用します。
- 混合比を確認し、ゆっくりと充填します。
- クーラントレベルを最大に調整します。
冷却システムのエア抜き
- バッテリー充電器を接続します。
- イグニッションをオンにします。
- ロー ビームをオンにします。
- ヒーターを最大温度に調整し、ブロワーを最低ステージに調整します。
- FES (ドライビングモードスイッチ) はECO PROモードに入っていないか確認します。
- アクセルペダルを10 秒間ストップ位置まで押す。
- エンジンをスタートしないように注意しましょう。
- アクセルペダルを踏み、約12分間エアを抜きます。
- 電動クーラーポンプが作動し、約12分後に自動的にオフになります。
- クーラントエクスパンションタンクの充填レベルを最大に調整します。
- 冷却システムの漏れを点検します。
- エア抜きをもう一度実行する必要がある場合(冷却システムに漏れがある場合など)、DME 全体をオフにして(約3分間イグニッションキーを抜く)、項目 2 以降を繰り返します。
ポイント
- エア抜き作業中は、冷却水タンクのキャップを開けたままにしておきます。
- 排気のため、ロービームをオンにしてください。
ロービームをオンにしないと、しばらくしてイグニション(ターミナル15) が自動的にオフになり、排気が中断されます。
- クーラントエクスパンションタンク①を閉じます。
ポイント
- キャップ①を、矢印マークと揃うまで閉めます。
STEP
クーラント注入キャップを調整する(※N53のみ)
- 冷ましたエンジンで、クーラントレベルを点検し、クーラント注入キャップ上端から(A)約110mmから160mm下に調整します。
- クーラント エクスパンション タンクを閉じます。
ポイント
- キャップ①を、矢印マークと揃うまで閉めます。
BMWの整備代行のご紹介
お疲れ様でした。
以上がBMW 5シリーズ F10/F11 535i 電動ウォーターポンプの脱着/交換の整備解説になります。
この解説でも整備が完結できなかったり、問題が生じた場合は、GNARLY automobileまでご相談ください。
BMW認定資格を保有している整備士が、確実な整備とアドバイスをさせていただきます。
リンク先 : GNARLY automobile
当整備工場は、BMW・MINI(ミニ)を専門に取り扱う整備工場です。BMWおよびMINI(ミニ)のメーカー認定資格を保有している整備士が、一人ひとりのお客様のご要望に確かな技術でお応えいたします。