BMW 5シリーズ F10/F11 535i 電動ウォーターポンプの脱着/交換

目次

準備作業

STEP

フロントユニットアンダーガード脱着/交換

フロントユニットアンダーガード脱着/交換①
  • すべてのボルトを外します。
  • ユニット アンダー ガードを取り外します。
ポイント
  • ユニットアンダーガードが正しく取り付けられているか確認しましょう。
STEP

電動ステアリングギアボックス (EPS) をズラす(取り外さない)

ポイント
電動ステアリングギアボックス (EPS) を緩める①
  • 作業を開始する前にホイールアライメントを実施しなくてもよいよう、フロントアクスルキャリア ②に対するステアリング ギア ボックス ①の位置に以下のように印を付けておきましょう。
    • 前のボルト締付け部 (左および右) に幅の広い白い線を引く
    • その上に黒色の薄いマーク③を付ける
電動ステアリングギアボックス (EPS) を緩める②
  • ボルト①を緩め、スタビライザー②をフロント アクスル キャリアから吊下げます。
横にスクロール
タイプボルト締め付けに関する規定大きさ
F01 / F02 / F03 / F04 / F06 / F07 / F10 /F11 / F12 / F13 / F18M12ボルトを新品に交換する100Nm
F03M14ボルトを新品に交換する165Nm
F25 / F26M1056Nm
1AZ スタビライザー リテーナー – フロント アクスル キャリア/ステアリング ギア ボックス
電動ステアリングギアボックス (EPS) を緩める③
  • コネクター①をロック解除し、離します。
電動ステアリングギアボックス (EPS) を緩める④
  • ボルト①を外します。
  • ホルダー②をラインと共に脇へ置きます。
横にスクロール
タイプボルト締め付けに関する規定大きさ
F01 / F02 / F04 / F06 / F07 / F10 /F11 / F12 / F13 / F188Nm
4AZ ホルダー – ステアリングギアボックス
電動ステアリングギアボックス (EPS) を緩める⑤
  • ボルト①を外し、ステアリングギアボックスをズラします。
横にスクロール
タイプボルト締め付けに関する規定大きさ
F01 / F02 / F04 / F06 / F07 / F10 / F11 / F12 / F13 / F18M12ボルトを新品に交換する締付けトルク:100Nm
ローテーションアングル:90 °
F01 / F02 / F07 / F10 / F11 / F12 / F13,4輪駆動M14ボルトとナットを新品に交換する締付けトルク:100Nm
ローテーションアングル:105 °
F03M14165Nm
F25 / F26M12100Nm
F15 / F16 / F85 / F86M10ボルトを新品に交換する締付けトルク:24Nm
全てのボルトを再び緩める:90°
締付けトルク:56Nm
回転角度:90°
1AZ ステアリングギアボックスとフロントアクスルキャリア
ポイント
  • 取り付けの際、ステアリングギアボックスをズラす前にフロントアクスル キャリアに付けたマークと再び合うように注意しましょう。
  • ボルト①を新品に交換します。
電動ステアリングギアボックス (EPS) を緩める⑥
  • ステアリングギアボックスをワイアハーネスと共に下方にズラします。
    • 取外しの際、電気ステアリングギアボックス(EPS)のコネクター①を損傷しないように気を付けましょう。
STEP

ファンシュラウド(電動ファンを含む)の脱着/交換

ファンシュラウド(電動ファンを含む)の脱着/交換①
  • ファンシュラウドのボルト①を外します。
  • チャージエアガイド②をファンシュラウドから外します。
横にスクロール
タイプボルト単位
N55 / N55 Hybrid5Nm
4AZ フロント チャージ エア ガイド – ファンシュラウド
ファンシュラウド(電動ファンを含む)の脱着/交換②
  • 右ファンシュラウドのコネクター①のロックを外し、抜きます。
ファンシュラウド(電動ファンを含む)の脱着/交換③
  • ファンシュラウド①の左右のクランプ②を外し、上方へ引き抜いて取り外します。
ポイント
ファンシュラウド(電動ファンを含む)の脱着/交換④
  • ホールドプレート①下部をモジュールキャリアに挿入します。

本作業

クーラントポンプの脱着/交換

クーラントポンプの脱着/交換①
  • クーラントホース①を外します。
横にスクロール
タイプボルト単位
N55L42-48ホースクランプ3Nm
5AZ フィード ライン – クーラント ポンプ
ポイント
クーラントポンプの脱着/交換②
  • ホースクランプの取付け位置を確認しましょう。
横にスクロール
タイプボルト単位
N55L42-483Nm
9AZ サーモスタットからクーラント ポンプまでのクーラントホース
クーラントポンプの脱着/交換③
  • 組立て方法を確認します。
ポイント
  • ホース クランプ①をマークの付いた範囲の中央に取り付けましょう。
クーラントポンプの脱着/交換④
  • ボルト①を外します。
横にスクロール
タイプボルト単位
N55M8 x 27ボルトを交換する
ネジ山の修理は必ず Alu‐Heli‐Coil を使用する
締付けトルクとトルクアングルを必ず守る
締付けトルク:10Nm
トルクアングル:90 °
2AZ クーラントポンプ – ホルダー (ホルダー装備車のみ)
ポイント
  • ボルト①を交換します。
クーラントポンプの脱着/交換⑤
  • ケーブル①をホルダーから外します。
  • ボルト②を外します。
横にスクロール
タイプボルト単位
N55M8 x 27ボルトを交換する
ネジ山の修理は必ず Alu‐Heli‐Coil を使用する
締付けトルクとトルクアングルを必ず守る
締付けトルク:10Nm
トルクアングル:90 °
2AZ クーラントポンプ – ホルダー (ホルダー装備車のみ)
ポイント
  • 電動ウォーター ポンプを再使用する場合は、破断トルクのため、スパイダーホィールでポンプを1回転させます。
  • エンジンを元通りにします。
  • エア抜き規定を必ず守りましょう。

仕上げ作業

STEP

冷却システムをエア抜きし、漏れを点検する

冷却システムをエア抜きし、漏れを点検する①
  • 補給時のみ必ず規定のクーラントを使用します。
  • 混合比を確認し、ゆっくりと充填します。
  • クーラントレベルを最大に調整します。
冷却システムのエア抜き
  1. バッテリー充電器を接続します。
  2. イグニッションをオンにします。
  3. ロー ビームをオンにします。
  4. ヒーターを最大温度に調整し、ブロワーを最低ステージに調整します。
    • FES (ドライビングモードスイッチ) はECO PROモードに入っていないか確認します。
  5. アクセルペダルを10 秒間ストップ位置まで押す。
    • エンジンをスタートしないように注意しましょう。
  6. アクセルペダルを踏み、約12分間エアを抜きます。
    • 電動クーラーポンプが作動し、約12分後に自動的にオフになります。
  7. クーラントエクスパンションタンクの充填レベルを最大に調整します。
  8. 冷却システムの漏れを点検します。
  9. エア抜きをもう一度実行する必要がある場合(冷却システムに漏れがある場合など)、DME 全体をオフにして(約3分間イグニッションキーを抜く)、項目 2 以降を繰り返します。
ポイント
  • エア抜き作業中は、冷却水タンクのキャップを開けたままにしておきます。
  • 排気のため、ロービームをオンにしてください。
    ロービームをオンにしないと、しばらくしてイグニション(ターミナル15) が自動的にオフになり、排気が中断されます。
冷却システムをエア抜きし、漏れを点検する②
  • クーラントエクスパンションタンク①を閉じます。
ポイント
  • キャップ①を、矢印マークと揃うまで閉めます。
STEP

クーラント注入キャップを調整する(※N53のみ)

クーラント注入キャップを調整する(※N53のみ)①
  • 冷ましたエンジンで、クーラントレベルを点検し、クーラント注入キャップ上端から(A)約110mmから160mm下に調整します。
クーラント注入キャップを調整する(※N53のみ)②
  • クーラント エクスパンション タンクを閉じます。
ポイント
  • キャップ①を、矢印マークと揃うまで閉めます。

BMWの整備代行のご紹介

お疲れ様でした。

以上がBMW 5シリーズ F10/F11 535i 電動ウォーターポンプの脱着/交換の整備解説になります。

この解説でも整備が完結できなかったり、問題が生じた場合は、GNARLY automobileまでご相談ください。

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