整備マニュアルご利用に関する注意事項
- 本整備マニュアルは、BMW整備士の皆様の技術向上と作業効率化をサポートすることを目的として提供しており、整備作業の結果や安全性を保証するものではございません。
- 整備作業は車両の安全性に直結する重要な業務であり、常に細心の注意と適切な技術、十分な経験が必要です。本マニュアルの内容は参考情報として活用いただき、実際の整備作業においては、お客様ご自身の技術的判断と責任のもとで実施してください。
- 車両の年式、グレード、仕様、使用状況等により、実際の作業内容や手順が本マニュアルの記載と異なる場合があります。作業前には必ず車両固有の情報を確認し、BMW公式の技術情報や最新のサービス情報もご参照ください。
- 本整備マニュアルを参考にした整備作業により発生した車両の損傷、人身事故、その他いかなるトラブルや損害につきましても、当店では一切の責任を負いかねます。整備作業は必ずお客様の責任と判断のもとで実施していただきますよう、予めご了承ください。
- 安全で確実な整備作業のため、適切な工具の使用、安全装備の着用、作業環境の整備を徹底し、不明な点がございましたら専門店にご相談いただくことをお勧めいたします。
目次
準備作業
STEP
警告・注意事項の確認
- 火傷の危険があります。作業は必ずエンジンを冷ましてから行ってください。
- イグニッション コイルのシリコン ホースが燃料で汚れていないようにしてください。
- スパーク プラグ キャップのシリコン ホースに注油したり、グリースを塗布したりしないでください。
- 電気コンポーネントはハウジングのみに触れます。ピンおよびコネクターに直接触れないでください。
- 導電性のある衣類および帯電防止靴を着用してください(ESDシンボル マーク付き)。
STEP
遮音カバーの取り外し

- 遮音カバー①をラバー モールド ベアリングから上方へ引き、取り外してください。
STEP
エンジン ベンチレーション ライン取り外し(取り付けられている場合)

- エンジン ベンチレーション ライン①を矢印方向にロック解除し、エンジン ベンチレーション ライン②から分離してください。
- クランプ③をシリンダー ヘッド カバーから外してください。
- エンジン ベンチレーション ライン①を抜き取り、脇に置いてください。
本作業
STEP
イグニッション コイル・スパーク プラグの取り外し
イグニッション コイルの取り外し

- ロック①をロック解除してください。
- コネクター②を矢印方向へ抜き取り、脇へ置いてください。

- コネクター接続①をロック解除し、外してください。
- ボルト②をイグニッション コイル③から外してください。

- イグニッション コイル①を矢印方向に取り出してください。
スパーク プラグの取り外し

- スパーク プラグ ホールを圧縮空気で清掃してください。
- スペシャル ツール 0 495 560 (12 1 220)およびジョイント付きエクステンションを使用し、スパーク プラグを緩めて外してください。
- スパーク プラグの絶縁体(セラミック)は指で触ったり、印をつけたりしないでください。
STEP
スパーク プラグ・イグニッション コイルの取り付け
スパーク プラグの取り付け

- スパーク プラグをスペシャル ツール 0 496 065 (12 1 230)に差し込んでください。

- まずスペシャル ツール 0 496 065 (12 1 230)を使用してスパーク プラグを手でエンジンにねじ込んでください。

- トルク レンチ、スペシャル ツール 0 495 560 (12 1 220)およびジョイント付きエクステンションを使用して、スパーク プラグを締め付けてください。
横にスクロール
ボルト | 値 | 単位 |
---|---|---|
M12x1.25 | 締付けトルク | 23 Nm |
仕上げ作業
STEP
最終確認と元通りに組み立て
イグニッションコイルを取り付ける

- イグニッションコイル①を矢印方向に差し込んで取付けてください。

- ボルト②をイグニッションコイル③にて締付けてください。
- コネクター①を接続し、ロックしてください。
- コネクター①がロックする音が聞こえたか注意してください。
横にスクロール
ボルト | 値 | 単位 |
---|---|---|
M6 | 締付けトルク | 8 Nm |

- ネクター②を矢印方向に挿入し、取り付けてください。
- ロック①のかみ合う音が聞こえたか注意してください。
取り付けられている場合:エンジンベンチレーションラインの取付け(一部取り外されている状態)

- エンジン ベンチレーション ライン①を挿入して、クランプ③をシリンダー ヘッド カバーに固定してください。
- エンジン ベンチレーション ライン①を矢印方向に向けてエンジン ベンチレーション ライン②に接続し、ロックしてください。
- エンジンベンチレーションライン①がカチッとロックされるよう注意してください。
遮音カバーの取付け

- ラバー モールド ベアリング①が遮音カバー②に適切に設置されているか、確認してください。

- 遮音カバーをマーク領域で位置決めピンに被せ、ロックしてください。
- エンジンを始動し、正常に動作することを確認してください。
BMWの整備代行のご紹介
お疲れ様でした。
以上がBMW Xシリーズ X2 F39 xDrive20i スパークプラグを着脱/交換の整備解説になります。
この解説でも整備が完結できなかったり、問題が生じた場合は、GNARLY automobileまでご相談ください。
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