BMWのバッテリーが上がった際の原因と予防策

近年のBMWのバッテリーは特殊な備え付けがしてあり、BMWを専門としている整備工場でなければ交換できない仕様になっています。
こちらのホームページをご覧の方も自分で交換できないものかと調べられた方も少なくはないかと思いますが、結論から申し上げてBMWを専門に取り扱っている整備工場に依頼するのが、もっとも確実で費用、時間ともに削減できることになります。
ここでは、バッテリーが上がることを未然に防ぐ予防策や、実際にあがってしまった場合の対処の仕方など、BMW整備士の観点から一般の方に向けた内容に仕上げています。
BMWのバッテリーが上がった時の主な症状
BMWのバッテリーが上がってしまい、エンジンがかからないというご相談を受けることがあります。
バッテリー上がりの症状で最も多いのは、エンジンがかからないことです。
その他、エンジンはかからないが、室内灯がつく、ナビがつくなど、様々な症状があります。
BMWのバッテリーは、エンジンをかけるために重要な役割を担っていますが、バッテリー上りは、正確には、エンジンを始動させる部分であるスターター(セルモーター)へ供給する電力不足です。
そのため、何らかの原因でバッテリーが上がると、スターター(セルモーター)が始動できなくなり、エンジンがかからなくなるのです。
その理由はさまざまで、バッテリーに問題があるわけではないケースも少なくありません。
BMWのバッテリーが上がる主な原因
BMWのバッテリーが上がる主な原因をご紹介させていただきます。
室内灯、ヘッドライトの消し忘れ
荷物を降ろすためにライトを点けっぱなしにしていたり、最近ではテクノロジーが進化したこともあって、少なくなってきましたが、ヘッドライトの消し忘れもよくある原因です。
エンジンをかけずにエアコンやオーディオをつけっぱなし
これもよくあることですが、BMWのバッテリーはエンジンの力で充電するため、エンジンがかかっていなければ、バッテリーの電力を消費するだけです。
短距離走行を繰り返し
カーバッテリーは、エンジンをかけて車を走らせると、オルタネーターという部品が発電して充電されます。
したがって、短い距離の走行を繰り返すと、バッテリーの充電量が使用量を上回り、やがてバッテリーが上がってしまうのです。
車を長期間使用
車に長く乗らないでいると、バッテリーは上がります。
実は車は、エンジンをかけていない時でも電気を消費しています。
例えばBMWのナビ(オーディオ)やコンピューターへのバックアップ電源などは、常に電力を消費しています。
オルタネーターの故障
車にはオルタネーターと呼ばれる発電機が付いていますが、これは比較的壊れやすい部品です。
オルタネーターが壊れると発電がされなくなるため、当然バッテリーは充電されずやがて上がってしまいます。
多くの電装品
ドライブレコーダーやETC、レーダー探知機などBMW用の電装品は近年増えていますが、これらの後から取り付ける電装品の容量を考えられてBMWの発電は行われてはいません。
したがって、想定以上の電装品を取り付けるほど、バッテリーへの充電量も減っていくことになります。
また、これらの電装品はエンジンが止まっている間も作動するものがあるため、取り付けには注意が必要です。
バッテリーが劣化
バッテリーは経年劣化を起こします。
通常、BMWのバッテリーは4~5年を目安に交換されることをお勧めします。
BMWのエンジンがかからない際の故障個所の一例
先述でも申し上げたとおり、エンジンがかからないからといっても、必ずしもバッテリーが上がったことが原因ではありません。
下記にエンジンがかからない原因をご紹介させていただきます。
オルタネーターの故障
車は走行中に電力を使うことで、バッテリーを充電しています。
バッテリーの充電(発電)は、発電機であるオルタネーターが担っていますが、この部品がよく故障する部分で、故障すると発電も充電もできなくなります。
スターター(セルモーター)故障
BMWのエンジンを始動させるための装置です。
スターター(セルモーター)も消耗品のため、壊れるとエンジンがかからなくなります。
その他
その他にもエンジンがかからない時に疑う原因として、ガス欠やステアリングロックがかかっていたなど、バッテリーとは関係のない原因もさまざまあります。
走行中にBMWのバッテリーが上がった際の応援先
走行中にいきなりバッテリーが上がって、不動になったBMWを動かすにはレッカー車(積載車)を手配するしかありません。
下記にその応援先の一例をご紹介させていただきます。
JAF
JAFは実は会員では無くても利用できますが、会員と比較すると割高になります。
また主にレッカー車(積載車)での移動となるため、バッテリー交換などの整備はしてくれないため、修理を対応してくれる整備工場を自分で探すことになります。
保険会社付帯サービス
加入している任意保険に付帯されているロードサービスを使ったものになります。
近場の自動車整備工場
近場の整備工場にレッカー車(積載車)の移動を依頼する方法です。
整備工場でもレッカー車(積載車)を保有していなかったり、保有していたとしてもBMWのような特殊なメカニックを理解している専門店でなければ修理対応することが難しい場合があるので注意が必要です。
当整備工場でもレッカー車(積載車)での移動は可能です。
整備も一括で依頼いただける上、任意保険を使ってレッカー車(積載車)での移動費を抑えることもできます。
BMWのバッテリーが上がる予防策
BMWは輸入車で複雑な構造をしているため、日頃のメンテナンスは欠かせません。
下記に主なBMWのバッテリーが上がるのを事前に防ぐための予防策をご紹介いたします。
バッテリーの定期交換
先述のとおりバッテリーは使わなくても経年劣化してしまうパーツです。
定期的な交換が必要であることを意識し、4~5年を目安に交換されることをお勧めします。
定期的にドライブする
バッテリーが上がる原因は経年劣化だけではありません。
あまりにも乗車していない場合は、先述のとおりバッテリーの残量が減っている可能性が高いため、遠出などドライブすることを心がけましょう。
一番は定期的に利用されることですが、利用することができないのであれば、エンジンをかけて30分から1時間程度アイドリングされることでバッテリーを充電することができます。
ただし、アイドリングはご近所の迷惑にもなりかねないため、配慮して実施いただければ幸いです。
また当整備工場でも急遽の応援も対応できる場合があります。
下記の入庫状況を確認の上、必要な際はご利用いただけると幸いです。
参照:【BMWメンテナンス】バッテリーが上がった際の原因と予防策
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