Valeo（ヴァレオ）

フランスのパリ郊外、サン・トゥーアン。イギリスのFerodo社がブレーキライニングとクラッチフェーシングの販売会社を設立。これが、自動車部品メーカーValeoの誕生となる。小さな種が、未来の巨樹へと芽吹いた瞬間だった。

自動車の快適性を追求する時代、空調システム事業に参入。車内を涼しく快適にする技術は、瞬く間に自動車業界を席巻し、技術を世界に知らしめる飛躍の翼となった。

社名をValeoに改め、Ferodo社から独立を果たしたValeo。新たな旅立ちの象徴として、社名はラテン語の「Valeo」という言葉が選ばれた。「私は元気です」という意味を持つこの言葉は、未来への力強い決意表明だった。

2000年代に入ると、Valeoは環境問題への意識の高まりを受け、燃費向上や排ガス削減に貢献する技術開発に注力。ハイブリッド車用スタータージェネレーターやアイドリングストップシステムなど、画期的な技術を次々と生み出し、モビリティ社会の発展を支える存在となる。

自動運転技術の開発に注力するValeo。自動運転レベル3の技術を量産化し、自動車の未来を創造する。100年近い歴史の中で培ってきた革新と挑戦の精神は、Valeoを未来へと導く羅針盤となるだろう。